路線バス運転シミュレータ開発記

OMSIを使って路線バスの運転シミュレータを製作しています。備忘録的にゆるーく書いていきたいと思いますので、お付き合いいただければ幸いです。

計器類のピンアサイン(三菱ふそう)

前回、日野のメーターパネルのピンアサインを調べましたが、メーカーや年式が異なれば当然ピンアサインも違ってきます。今回は三菱ふそうのものを調べてみることにします。

メーターパネルのピンアサインを調べるには、まずGNDなど共通で使われているところを探し、それ以外のピンとの接続関係がどのようになっているか調べます。
全てを一つ一つ調べていくのは大変なのでわかりやすいところから確定させていき、残りのものについて回路パターンから探っていくというような手順でやるとやりやすいかと思います。
ちなみに、回路パターンの解読が難しい場合、GNDを接続したうえで調べたいピンに+24V(場合によっては降圧して)を加えて指針の挙動を目視で確認するという方法もあります。最初にテスターでGNDと対象のピンの抵抗値を調べ、ショートしていないことを確認したら電源に接続します。
この方法は場当たり的な要素が大きく計器を壊す可能性があるので一か八かの最終手段と考えてください。

まずは計器類ですが、四角で囲った部分になります。
日野の場合、インジケータランプ類も丸形コネクタにアサインされていましたが、ふそうの場合は計器類のみになっています。

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(1)GND (2)+24V (3)油圧計 (4)水温計 (5)メーター照明 (6)燃料計

※電圧計については(1)と(2)に直付けされており、メーターパネルに電源をつなぐだけで動作します。

※空気圧計については圧縮空気を供給すれば動作しますが、コンプレッサーなどの設備が必要で動作音や電力消費も気になることから運転シミュレータには向かず、サーボモーターで直接指針を動かすよう改造して使用します。

 

タコメーターについては正規の配線方法がわからなかったため、色々やっているうちに以下の方法で動作することが分かったので併せて載せておきます。ただし、この方法だと高回転になっても赤色LEDは点灯しません。

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(1)+24V (2)と(3)の間に可変抵抗をつなぎ、抵抗値を変更すると指針が動きます

 

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ギアポジションの表示については回路が複雑でピンアサインが分かりませんでした。正規の方法で動作させるのは難しそうなので、VFD単体だけ流用し直接駆動させる回路を自作して表示したいと考えています。(それでも無理なら駆動が簡単な16セグメントLEDに交換する予定)
 

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インジケータランプについては、前述の丸形コネクタのうちGNDと+24Vを接続した状態で特定のコネクタに+24Vを加えることで点灯します。(一部、GNDに接続しないと点灯しないものや※印をつけているピンのように他の点灯回路から分離していてそれぞれ+24VとGNDを接続するものもあります。)

インジケータ―ランプは車種により関係ないものもあり、最初からランプがついていないことがあるのですが、運転シミュレータでは色々な車種を取り扱うことになるので将来の拡張用として全てにランプを取り付けておいたほうが良いかと思います。

■コネクタA

(1)パワータード (2)バッテリー
(3)電子タイマ (4)フィンガーコントロール
(5)排気ブレーキ (6)ウインカー左
(7)空気圧 (8)ブレーキ
(9)エアフィルタ (10)車高
(11)GND (12)定速走行※
(13)定速走行※ (14)不明
(15)ABS (16)不明
(17)制動灯・尾灯  

■コネクタB

(1)予熱 (2)排気ブレーキ
(3)不経済走行 (4)冷却水
(5)予熱 (6)駐車ブレーキ
(7)ブレーキ、空気圧、冷却水、オーバーヒート(一括点灯) (8)油圧※
(9)油圧※  

■コネクタC

(1)不明 (2)オーバーヒート
(3)不明 (4)GND
(5)不明 (6)不明
(7)ハイビーム (8)ウインカー右
(9)不明 (10)充電
(11)不明 (12)トランクリッド
(13)不明