海外のサイトで道路のスプラインファイルや交差点のオブジェクトファイルがフリーで配布されていることがありますが、これらのものを日本のマップに活用しようとしても右側通行になっていることがほとんどで、そのまま使用することができません。
最初、スプラインデータがどのようなつくりになっているか解析しないとダメかと思っていたのですが、SimpleSplineCreatorという便利なツールがあったので紹介します。
1)こちらのサイトからダウンロードします。
https://reboot.omsi-webdisk.de/file/311-simple-spline-creator-1-1/
2)zipファイルを展開してSplineCreator.exeを起動し、[Spline importieren]をクリックして任意のsliファイルを開きます。そうすると道路の横断面図が表示され、車両や歩行者などの進行方向が矢印で表示されます。横断面図全体が表示されない時は、右側のスライドバーで拡大率を調整できます。
3)そこで画面下部の[Pathes]タブをクリックし、パス(車両や歩行者の通り道のこと)の一覧が表示されたら、変更したいパスをダブルクリックします。すると、ダイアログが表示されますので、[Typ:]が"Cars"になっているのを確認して、[Richtung]を今とは逆の方向に設定して[OK]をクリックします。以上の操作を車両が割り当てられているすべてのパスに行います。これで左側通行になりました。
4)設定が完了したら、[Spline exportieren]をクリックしてsliファイルとして保存します。
5)保存したsliファイルをマップエディタで開いて確認すると以下の通り左側通行になっていることが確認できると思います。
これで改変OKで配布されているスプラインファイルであれば、自分のマップで取り込んで使用できるようになるかと思います。